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Dhal-1

縁。


かつて、僕の実家のある愛知県を拠点としていたコモノリプロダクツというブランドがありました。

ブランドが活動していた期間は、僕の生活の基盤が完全に東京だったことと、

前職ではただでさえ帰らない実家に珍しく帰った時も寝て過ごすことが多かったのでお伺いできなかった、

というのは完全な言い訳なのですが。

取扱いショップのブログやインスタのフォロワーさんの購入品紹介などで目にする事が定期的にあり、

事ある毎に気になりながらも、ブランド休止まで遂にはショップに伺うことはありませんでした。


特にブランドの熱心なファン、ということでも無かったのですが、

かなり前に二次流通で鞄を購入したことがあり、それをすごく気に入ってぼろぼろになるまで使い倒しました。

その為、経年に耐えうる作りの良さとしてはもちろん、

愛着が湧くという意味でも永く使える、素敵なもの作りをされいてるブランドである、という印象が漠然とありました。


それから少し経ったある時、そのブランドのチームが解散した後、Dhalというブランドが派生し、

名古屋の中心から少し外れた街に、とても素敵なショップを開いたと言う事を知りました。


しかし今度こそは必ずお伺いしようと思いながらも12年が経ち、遠出がはばかれるご時世となってしまいました。

さらには自分の店のオープンに向けてのゴタゴタもあり、

光陰矢のごとしとは言ったもので結局伺えないまま昨年10月になっていました。


昨年10月、叔父の葬儀がありました。

気付くと実家に2年半以上帰っていなかったのですが、お世話になった叔父だったのでお別れの挨拶をしたいと思い帰省しました。


ある程度の交流のあった人との別れというものは、しばらく疎遠になっていようとも、なんとも言えない喪失感がありました。

そして、こんな時こそファッションの力を借りよう、

ということで、ぽっかりと空いた穴を埋める様に名古屋のショップを何軒か巡りました。


そして、ついにDhalのショップにお伺いする事となりました。


続きます。