お取扱いまでの話
実は僕がItheを知ったのは、ずいぶん前のことです。
一番最初は数年前、おそらくツイッター経由で、Itheのシャツを紹介する文章を読んだのがきっかけです。
そして店舗の立ち上げの最初の取扱いブランドを探していた2年前、数多の取扱い候補のリストの中に確かにItheはありました。
しかしながら、都内で取り扱い店舗が無い事や、ブランド自体が渋谷で定期的に直に展示販売をしているのを知り、
何となく漠然と「オファーしても取扱いを断られそう」という理由で連絡はしませんでした。
今でこそ気になるブランドがあったら、深く考え過ぎずメールなりSNSアカウントなりに即日連絡するというスタイルになりました。
しかし、以前のブログにも少し書いていますが、
当時は買い付けに関して深いノウハウがなく、手探りでお取扱いの交渉をしていたこともあり、自分で勝手に諦めることも多々ありました。
Itheはまさに諦めたブランドの一つでした。
それから時は過ぎ昨年8月、Itheから、岐阜のショップエイトサークルさんの別注アイテムとしてレザーのミニバッグがリリースされました。
それはいわゆるミリタリーがモチーフのパーソナルエフェクツバッグの形をしたものでした。
パーソナルエフェクツバッグとは軍人が負傷した際に、身の回りのものや貴重品を入れる為の巾着型のバッグです。
本人確認が困難の時のために、個人情報を記入する大きな白いラベルがついています。
独特の丸いフォルムでキャッチーな見た目の為、近年ファッションアイテムとして取り入れる方が増えていました。
正直に言って、パーソナルエフェクツバッグを元ネタにしたアイテムは珍しくはありません。
しかしながら、僕は当時はレザーで作られているものは見たことがなかったし、
何より白いラベル部分を同色のレザーを貼り付けて表現し、パッチポケットとして使えるようにデザインに取り入れているのが、とてもユニークだと思いました。
さらに使いやすいように、ストラップを追加しているのも気に入りました。
その時は取扱い云々は考えず、ただ「欲しい」と思いました。
同時に「やられた」という嫉妬に近い感情も芽生えて、不思議なテンションで商品について問い合わせたのを覚えています。
次回に続きます。