全国行脚の終盤戦以降では、展示会参加や打ち合わせのアポの返答を頂ける事が数件ありました。
そして、ここで一つ重大なジャッジが必要でした。
それは、オープンを何時にするか、という事。
一度セレクトショップで働き、経験を積み、コネクションを作った方が良いことは、地方のショップオーナーの話をお伺いして開店に関して知れば知るほど、強く思うようになっていました。
さらに、資金計画の大枠を作ったところ、運転資金も心許ない気がしてきました。
そして一度、短期間ショップで働き、経験とお金を得て万全な状態で開業しようと思いました。
思い立ったが吉日で、実に10年ぶりに就活です。
早速自分がやってみたいテイストに近い幾つかのセレクトショップに履歴書を送りました。
しかし、世間は甘くはなかったです。
そもそも、1年ほどの短期でやめる予定の30代は、面接さえ受けられない事がほとんどでした。
自分が思っている以上に世間からの見え方は若くなくなっていて、知らず知らずのうちに、所謂、潰しが効かない年齢になっていたのでした。
生意気にも、どうせならば取扱いたいブランドと接点が出来そうなショップを選り好みして応募していた事も良くなかったと思います。
そんなこんなで、3か月ほどダラダラ続けた就活の結果が出なかった事によって、怪我の功名というか、逆に事業計画に真摯に向き合おうと思うようになりました。
計画の精度をあげて、経験の少なさをカバーする。
そしてなにより助成金や補助金の存在を知り採択を視野に入れる事にしました。
続く