前回、取扱いブランドについて、と題してブログを書いて思ったのですが
結局どういう経緯で店を始めるに至ったのかを先に書くべきだと思ったので、
それを綴っていきます。
まず、話は前回のブログと少し前後しますが、
前職では10年勤務していて消化しきれない休暇も大量にありました。
有難い事に上司からは退職を慰留して頂いたので、
有休消化をとりあえずして、辞めるかどうかの結論が曖昧な時期を作りました。
その間に全国の気になるセレクトショップと地方に居を構える取扱いしたいブランドを回ることにしました。
この全国のショップを回るという行為には、先人がいて。
自分の出身地の愛知でセレクトショップを成功させている方が
実際に開業前にやっておられて、自分はたまたまその状況をブログにて拝見させていただいており、
折角悩む時間があるならば、自分もやってみようと思ったという事。
それに加えて、取り扱いたいブランドで地方で生産をされている方が何人かいらっしゃって、そこにもお邪魔したいと思いました。
コネもなく見ず知らず自分に対して、急に取引が始まるとも思えなかったのもあり、
挨拶周りをしようという思いもありました。
同時にもしお取引に前向きになって頂いたときに、そのブランドやデザイナーやその背景について、
少しでも多くのことを知っておかなければ、お客様にしっかりと商品を提案出来ないという思いもありました。
持論として、服には一着一着にまつわるストーリーが必ずあると思っています。
それは前職のファストファッションSPAでも感じていたことで、個人で運営されているブランドであれば、その密度はより濃くなると。
そして、それらをお客様に正確に伝えるのがセレクトショップの使命の一つと思っています。
また、正直に言えばどうしても前職場に未練という言葉だけでは片づけられない、払しょくしきれない思いもあり、
辞めて店をはじめるのに決定的な何かを掴みたいという気持ちもありました。
続く